今回は、転職でお悩みの方へ向けて、「転職タイミングの判断基準」を、4つの視点から考えてみます。
ぜひ、参考にしてくださいね。
1.現在の収入、年収について
現在の収入に満足していない場合、これは転職の大きな動機になります。
転職しようかなと考え始める人の多くは、給与面での不満がきっかけになるのではないでしょうか。
この収入や年収について考える時に、いくつかポイントがあるのでご紹介します。
・現会社での自身の収入、年収を知る。
・理想の収入、年収を明らかにする。
・自分の評価に見合った収入、年収であるか考える。
・今後、現在の会社で収入、年収アップが期待できるか考える。
・収入、年収をアップさせるために妥協できる点を考える。
まず、漠然と「今よりもっとお給料が欲しいな~」と考えていても意味がないということです。
具体的な数字にして考えていく必要があります。
理想の年収、収入を数字にしたとき、今の会社で叶えられそうか?ということも考えます。
会社の将来性も含め、このまま仕事を続けていけば、理想の数字になるという目算があれば、現状維持でも問題ないかもしれません。
また、理想の収入、年収を数字で表すと、なぜその金額が必要になるのか、という理由も明らかになります。
ここを深堀りしていくと、なんとなくお金が欲しかっただけで、本当はそこまで必要ないのかも、と気づくこともあるかもしれません。
実は、収入、年収を多くするだけなら簡単です。
今よりも長い労働時間で、今よりも少ない休日数で働いていれば、単純にその分の給与アップが狙えます。
そこで、大切になるのが「収入、年収をアップさせるために妥協できる点を考える」というところです。
そこまで努力せず、妥協せず、ただ給料アップしたい!というのはなかなか難しいことです。
理想の金額のために、自分はどこまで出来るのか?何を我慢できるのか?といったところまで、しっかり考えましょう。
2.仕事内容について
今の仕事内容について考えることも重要です。
仕事内容では、以下のことを自分に聞いてみましょう。
・やりがいを感じて楽しく働いているか?
・今後、今の会社で伸ばせるスキルや能力があるか?
・そもそも、この仕事や業種は自分に向いているか?
まず第一に、仕事にやりがいを感じているかどうかです。
また、やりがいがあるからこそ楽しく感じ、それは仕事のストレスを軽減できます。
もちろん、楽しいとはふざけるという意味ではありませんよ。
また、いくらやりがいをもって働いていても、今後何も身に付けられない状態であれば、あまりいい環境とはいえないかもしれません。
必要なスキルを今後も磨ける、そしてそれが自分自身の価値になっていくということであれば、今の会社に身を置くことにも抵抗はないはずです。
そして、そもそもこの仕事は自分に合っているのか?と考えてみることも忘れてはいけないポイントです。
何となく今の仕事を続けているけれど、何度も同じ失敗をしてしまったり、疑問や不満が多い、などの場合には、別のお仕事や業種を考えていてもいいかもしれません。
3.労働条件について
労働条件は、「仕事内容」とは分けて考えましょう。
仕事内容と比べ、もっと事務的な内容について検討します。
・労働時間は適切か。
・休日数に満足しているか。
・残業代の支払い状況はどうか。
・有給休暇を取得しやすいか。
労働時間については、恐らく入社当初に説明がされ、双方同意したものになっているはずです。
しかし、長く働いているうちに、ダラダラと労働時間が伸びていたり、それに対する賃金が支払われていなかったりすることがあります。
残業代の未払いのケースは減少してきているとはいいますが、まだまだ根強い問題です。
休日数に関しても同様です。
有給休暇が与えられているとしても、なかなか取得できない社風であったり、実質お休みにならなかったり。
もう一度、現在の労働条件を冷静に見直してみましょう。
4.職場環境について
最後に職場環境についても考えます。
・上司、同僚との人間関係は良好か。
・社内に理解者がいるか。
収入、年収の次に、転職を考えるきっかけになるのが人間関係ではないでしょうか。
人間関係がうまくいかないと、もうそれだけで強いストレスになりますよね。
上司、同僚との人間関係が一番大きな影響を及ぼすのではないでしょうか。
また、秩父エリアの小さな会社などでは、社長や、営業先のお得意様などとの人間関係も大切になります。
それでも、社内に気軽に話せる理解者が1人でもいると、ぐっと気持ちが楽になりますよね。
人間関係がうまくいかなくても、社内に理解者が1人でもいる、ということは転職を踏みとどまる理由になるかもしれません。
しかし、もし改善が難しく、耐えられないようなら早々に転職を視野に入れましょう。
無理は厳禁です。
5.最後に1番大切なポイント
ここまで、4つの視点から「転職タイミングの判断基準」を見てきました。
以上の内容から、転職したほうがいいのかも、と感じている方に、最後の大切なポイントをお伝えして終わろうと思います。
・まずは現状の改善を試みること。
・今の不満や苦痛は一時的なものかどうか冷静に判断すること。
・転職すれば全てが良くなると思わないこと。
例えば、「人間関係が良好で、給与にも満足しているけれど、毎日残業するのはツライ」という場合です。
このようなケースでは、まずは仕事の効率化を図ったり、相談するなどして、労働時間を短縮する努力をしてみるのがいいかもしれません。
そして、「残業が多いのは今だけか?」と冷静に考えてみます。
ストレスを強く感じている時には、不思議と、今の最悪の状況がずっと続いていくように感じることがあります。
冷静に判断しましょう。
最後に、転職を選んだからといって、全てが良くなるわけではありません。
たしかに残業は減るかもしれませんが、そのぶん給与も減ってしまうかもしれません。
転職は、必ずしもメリットだけではなく、多少のリスクもあるということを理解しておきましょう。